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『この世界の片隅に』 第41回カトリック映画賞授賞式(1)授賞理由説明・片渕監督挨拶など

*This article is no English version available.
(リンク:『この世界の片隅に』 第41回カトリック映画賞授賞式(2)片渕監督&晴佐久神父対談
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 2017 年 5 月 20 日(土)に東京都中野区の「なかのZERO 大ホール」で行われた SIGNIS JAPAN 主催の「第41回日本カトリック映画賞」授賞式・上映会のレポートです(外部リンク: 第41回日本カトリック映画賞決定! 5/20(土)授賞式&上映会 | SIGNIS JAPAN )(外部リンク:「この世界の片隅に」日本カトリック映画賞受賞 片渕須直監督と晴佐久昌英神父の対談も : 文化 : クリスチャントゥデイ)(外部リンク:第41回日本カトリック映画賞授賞式&上映会レポート | AMOR)。
 メモと記憶を基にしたものなので、敬体・常体が統一されておらず、話者の言葉そのままでなくパラフレーズした部分も多くあります。ご了承ください。文責は ORII にあります。
 話者は晴佐久昌英(SIGNIS JAPAN 顧問司祭)・土谷至(SIGNIS JAPAN カトリックメディア評議会会長)・片渕須直(『この世界の片隅に』監督)・幸田和生(SIGNIS JAPAN 顧問司教)です(敬称略)。

=晴佐久昌英司祭
=幸田和生司教

SIGNIS JAPAN 顧問司祭・晴佐久昌英による授賞理由説明
「毎年授賞理由を述べるのは大きな栄誉ですが、今年ほど誇らしく幸いな気持ちで受賞理由を述べられるのも珍しい。この映画が大好きだから。御覧になった方はわかると思いますが…今日は(初めて見る人の挙手を求めて会場の7~8割挙手)、これだけの方がこの映画賞のおかげでこの映画に触れられた、こういうことをしてきてよかった、と思う」

「私は錦糸町で最初に見たときの気持ちを今思い出すことで、皆さんの気持ちもよくわかります。映画館から町の光の中へ出て行ったとき、本当に今という時を大事にしよう、一人一人を大切に思おう、この与えられた出会いや今の生活、一人一人の内に秘められた尊さをもっと大切にしなければ、と心から思った。この気持ちを皆にも味わってほしいと素直に思った、それがこの授賞理由の一番です」

「とりわけ私にとってすずさんという人は本当に実在するどころか我が家族みたいな気持ち、もう繋がっちゃった一人の大切な人。友達や姉妹、あるいは娘か孫、大切な家族。その一人の、キリスト教的に言うならば『神の子』と出会えて家族として繋がって、その家族を大切に思う心がこの私の中にもあるというそんな思い、今この世界が一番必要としている思いだと私は思います」

「『この世界の片隅』に誰が住んでいるのか。どうでもいい人がいるわけではない。『この世界の片隅』に私にとって一番大切なその家族が住んでいる。その人が幸せでなければ私も幸せになれない。この世界の片隅に幸せが訪れない限り誰も幸せになれない。そんな当たり前のことにもう一度気づかせてくれた。それは私の人生にとっても大きな出来事。私はすずさんとこれから一生一緒に暮らしていく。忘れられない。あのすずさんだったらどうしてるか、どう思うか。すずさんを守るために何をしなければならないか」

アニメにそんな力があるということをこの作品で知った。アニメは実写より下に見られるが全然違う。感動的な実写映画を見てもどこか作り物感が残る。アニメはゼロから作り物なので逆に自分のイメージや本当に感じたことが非常に透明に浮かび上がってきて、それによって私たちは本当に大切な何かを知ることができる。こんなアニメは見たことがない。こう言ってはなんですが、この映画賞(に来る人)は高齢な方が多く(場内笑)アニメは選びづらい」(編者注:アニメ作品の受賞は1988年『火垂るの墓』以来)

「『この世界の片隅に』ならばどの世代どんな人でも、作品中の呉や広島の町がそうであるように、自分たちにとっての思い出のふるさと、大切な一瞬一瞬を誰もが思い起こして、そこにかけがえのない宝が隠されていることを皆が見つけてくれる。年代も様々な環境も全部越えて、普遍的な『世界の片隅』をきちんと見せてくれたことに私は本当に感動した」

「イエス様は『これらの小さなものの一人を軽んじないように気をつけなさい』と言った(編者注:マタイ18・10)。みんな軽んじていた! その時代、みんな軽んじていたし、そして何よりも今この現代が世界の片隅の一人を軽んじている。『それだけはやるな!』と。『この世界の片隅』こそが、『この宇宙の中心』なんだと、そんな思いを起こさせてくれるこの大切な映画をこうして紹介できるのは本当に大きな喜びです」

「語りだしたら止まらないので、片渕監督に心から御礼申し上げたい。本当に作ってくれてありがとうございました。私はモチベーションに感動するタイプなので監督に会えて対談までできて嬉しい。監督に来ていただいて、この思いをシグニス・ジャパンとしてみんなで伝えたい、そんな気持ちでこの映画を選んだ。これが今回の授賞理由です」

SIGNIS JAPAN カトリックメディア評議会会長・土谷至による表彰状授与
「あなたが監督したアニメーション映画『この世界の片隅に』は世界の片隅に生きる一人一人の人間の日常の生活の美しさを丹念に描くことで全てを破壊する戦争の醜さを告発する大変すぐれた作品です。人間にとって最も大切ないたわりの精神をアニメの可能性を広げる独創的な表現で世代を超えた観客の心に届けたことは誠に賞賛に値するもので、ここに日本カトリック映画賞を送ります」

この世界の片隅に』監督・片渕須直挨拶
「今回はこんな栄誉をありがとうございます。だがここに自分一人いるのはちょっと違うかもしれない。原作のこうの史代さんの漫画には既にほとんど映画の内容が描かれています。こうのさんこそ『この世界の片隅に』という漫画を描くことで今日の授賞理由のほとんどを一人で作りあげられた方だと思い今日は代理で賞をいただいたつもりです。ありがとうございました」

シグニスジャパン顧問司教・幸田和生司教挨拶
「監督さん、本当にいい映画をありがとうございます。実は司教というのはギリシャ語で『エピスコポス』、聖書の中では『監督』と訳されている。顧問司教とは日本カトリックとシグニス・ジャパンの調整役だが、両者の関係が順調なので今ほとんどその仕事はない。シグニス・ジャパンの皆さんは手弁当で活動を続けていて日本カトリック映画賞も41回ということで本当に頭が下がります」

「個人的なことだが昨年は仕事に疲れて1年間休みをいただいていたのでこの映画賞に参加できなかった。それで学生時代以来久しぶりに映画を見られて『この世界の片隅に』もその一本だった。カトリック映画賞審査のためにはシグニス・ジャパンからビデオを借りて見ることが多かったが、今回は既に見ていたこの作品が選ばれたことを嬉しく思った」

「今は司祭がいなくなった南相馬市の教会に手伝いに行っていて、来年の春頃までいられるようバチカンに頼んでいる。そこは福島第一原発に最も近い教会で色々なことが動いていて、司祭がいて信者を励ましていくことが必要。そこも本当に『この世界の片隅』だと思う。すずさんは戦後まで生き延びたが奪われたものの大きさは想像できないほど大きく、いま原発災害によって色々なものを奪われている人たちの奪われたものも、うっかりすると気づかれていないが相当大きく、それらは私の中ではダブって見える。」

「奪われたものの大きさを感じながら、決して奪われてはならないものがあるはずで、それを守らねばならないということを今感じています。 繰り返しになるがシグニス・ジャパンの皆さんに敬意を表し、そして片渕監督にも本当に感謝を捧げたいと思います。ありがとうございました」
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